0人が本棚に入れています
本棚に追加
紫雲が隠れたことに対し全く気付く様子もなく、段ボールに捨てられた仔猫二匹を可愛がる澪と呼ばれた少女、撫でられている仔猫二匹も嬉しそうに身をよじらせる。
「あーもう、かわいいっ!!このこの~」
「「ミャア,ミャア」」
周りに他の人が見ていないと思い、顔をデレッデレに緩ませて撫で続ける、そのうちの一匹の黒猫が何かに気付いたのか、撫でてくる澪の腕からすり抜け電柱の方向に向かい駆けてゆく
「あっ!黒猫ちゃん、どこにいくの!?行っちゃだめだよ!」
勿論、黒の仔猫が向かった電柱の裏側には、先ほど隠れた紫雲が。
その様子を見ている紫雲は
あれ?こっちに向かってきてるよな...まずいんじゃないか?!と、無言でリアクションをとる、しかし、今更電柱の裏から出るわけにもいかずじっとすることにしたようだ。
黒の仔猫は電柱の傍まで行くと裏にいる紫雲に向かってか、「ミャアミャア」と鳴きだす。
「ミャアミャア」
その行動に、気付いたように澪は
「ん~?どうしたの?その電柱に何かあるのかな??」
澪は電柱裏に人がいるなどと露とも思ってもいなく、仔猫が電柱にでも興味があるのかなどと、見当違いな予想を立てつつ
全くと言っていいほど警戒もなく電柱の裏を見る
最初のコメントを投稿しよう!