第1章

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…部活してるのかな? ガッカリする気持ちが湧いてくるのに驚いた。 何でだろう… 少し話しただけなのに、こんな気持ちになるなんて… 自分のことなのによく分からない。 校門を出て重い足取りで歩いていると、 「よっ!」 「キャッ!!」 急に肩を叩かれ心臓が飛び上がった。 胸を押さえながら見上げると、高村くんが笑っていた。 「あはは、驚きすぎだろ?」 誰のせいなのよ。 ちょっぴりムカついて睨んだ。 「突然肩を叩かれたら、誰でも驚くよ。」 「俺だって同じ方向に帰るの分かってるだろ? 待ってくれてもいいだろ?」 口を尖らす高村くんに、呆れてしまう。 この人、何言ってるんだろ!? 今日初めて話して、クラスも聞いてないし部活してるかさえ知らないのに、待ってるわけないでしょ? それに… 今日話したばかりで、待つような仲じゃないし…
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