第1章

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1時間30分の電車通学が、今日程短く感じたことはなかった。 高村くんと話してるとあっという間だった。駅から学校までの通学路も二人並んで話した。 高村くんと別れて教室に入ると、七海がこちらに好奇心たっぷりの目を向けてきた。 「おはよー。ねえねえ、今一緒に話してたの誰?」 「あ、あれは…同じ中学の高村くん。」 「彼?」 「彼じゃないよ。」 「違うの?素敵な人だね!!」 七海の目がキラキラしている。高村くんは背が高くてスリムで顔も整っている。確かに素敵だ。 七海の言葉に頷けた。 「確かに素敵だよね。」 「何、他人事みたいに?夕貴は仲良さそうに話していて、なんとも思わなかったの?」 「うーん、そんな意識して見てなかったから…。」 「じゃあ、私がアタックしてもいい?」 「う…うん。」 「ホント?やったー!」
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