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「高村くんに何の用?
彼を呼び出す女子は、あなたで三人目。彼、面倒臭いって断ってるみたいだけど…?」
「用事があるの。浅井が来たって伝えて欲しいんだけど…。」
七海の代わりに女子に伝えると、
「分かったわ。一応伝えるけど、出てこなかったら諦めてよ。」
そう言い残してまたクラスに入っていった。
「やっぱり高村くん、モテるみたいだね。」
七海が不安そうに囁き、その言葉に頷いた。
程なく高村くんがやって来た。
「用って何?」
こうやって面と向かうと、今更ながら彼の端整な顔だちにドキドキする。
高村くんって睫毛が長いんだ
くっきり二重が爽やかな感じ
鼻筋がスーっと通っていて長身でスタイルもよくて、まるでモデルさんみたい…
今まで意識してなくて、何気なく見ていた彼の綺麗さに驚かされた。
七海が好きになるのも無理はない。
「ちょ、ちょっと時間とれる?」
「いいけど?」
「中庭で話したいんだ。」
ここは女子の目が気になる。高村くんはかなりモテモテで回りの女子の視線が痛過ぎる。
ここで話すのは気が引けた。
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