第1章

4/31
前へ
/31ページ
次へ
電車に乗り込むと、すかさず空いてる席に座る。1時間以上乗ってるから、席の確保は必須だ。 朝早いからいつも苦労せずに席に座れる。 鞄から小説を取り出し、いつものように読み始めると、左横に座る人がいた。 座席はまだ一杯空いているのに、何でここ? チョッと不審に思ったが、少ないなりに乗客はいるからおかしなことは出来ない筈だ。さほど気にせず小説に没頭した。 視界の左端に見えるのは、制服と思われる黒い太ももの部分。どうやら隣は男子学生みたいだ。 こんな時間にこの電車に乗るなんて、まさか同じ高校!? それとも他の高校の部活生…? ズボンはうちの高校の制服に似てる。 もしかしたらもう一人合格した生徒?いや学年が違うかもしれない。
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!

30人が本棚に入れています
本棚に追加