再会

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もともと終わりの見えた関係だった。最初から本気にならないと分かっていた。 結婚式は素直におめでとうと言えた。 まやかしはとっくに消えていたのだろう。 「晶。」 何度も名前を呼び、存在を確認した。 「加奈子。」 言葉が見つからない。 このまま彼とひとつになってしまいたい。 もっと確かめ合いたかった。 もう離れたくない。激しい熱に浮かされて唇を奪った。
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