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______違う!嫌じゃなくって。
「いえ! 緊張はしますけど。
いやじゃ______」今度は私のほうから彼女の手を握ってしまった。
なにをやっているんだ!? 恥ずかしくって、
自分でわかるくらいに顔が火照って、
手が汗ばむ。
「いやではないんだ」
恥かしさで声が出ない。
______調子が狂うよ。
今の私には難しいやり取りだ。
彼女でなければ、
きっと拒絶している。
「こういうのはね。
慣れなの」
「慣れ……ですか?」
「そう、
慣れです。
じゃあね、
慣れるためにこのままで______ちょっと向こうに行きましょう」お姉さんは私と手をつないだままで、
湖畔沿いの波止場まで歩いた。
途中ですれ違う人の視線が痛い。
踏んだり蹴ったりだ。
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