episode157 チェシャ猫と白猫

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同時に 廊下の先。 「あ、ちょっと……」 微かな啜り笑いが聞こえる 広間へと飛びこんでゆく。 「ここで少し待っていて」 仕方なし僕は 猫を抱いた和樹を玄関ホールに残して ジヌの後を追った。 「何してるんだ!」 広間の扉を開け放つと同時 ジヌは韓国語で殊更厳しく捲くし立てた。 実際 言葉の半分も分からなかったけれど――。
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