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episode157 チェシャ猫と白猫
国内旅行と大差ないフライト時間。
時差もたいした気温差もない。
「着いたよ。お隣の国だ――」
ただ空港に着いてすぐに感じる
異国の香り。
「お腹すいたな。君は?」
もちろん返事は返ってこない。
ただこちらをチラリと見上げる
人形のような美少年は
「この国でも君はモテるみたいだ」
どこにいてもやっぱり
まわりの視線を釘づけにした。
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