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連れて来られたのは街から少し離れた場所にある喫茶店だった。
ロクド曰く、最近できた店で、パスタが絶品だと大人気なんだとか。
女性受けしそうなお洒落な店内。
そして、やはり客の大半が若い女性だった。
僕とロクドはカウンターに通され、僕は柔らかいクッションの付いた木の椅子に腰掛けた。
「…っ」
隣で苦しそうな呻き声が聞こえたので、僕は声の聞こえた方に目を向けると、ちょうど声の主であるロクドが手を腰に当てゆっくりと椅子に腰を下ろそうとしている最中だった。
「どうしたんだ、過酷な任務の後だったのか?」
そうだとしたら、大変申し訳ない…
そう思っているとロクドは
「え、あ…まぁ…うん///」
と頬を染めて曖昧な返事をした。
…デジャヴだ。
僕はつい三ヶ月程前に似たような場面に出くわしていた。
~三ヶ月前~
「眞珠様!あの、これこの間の戦の報告書ですっ」
「あぁ、すまない。ありがt
バサァ
「す、すみません!あの、直ぐに拾いますんで…ッ!イタッ」
「?
どうかしたのか?怪我でもしたか?」
「え、あ…まぁ…その…///」
「まあ、いい。お大事に」
「はいぃ…///」
~回送終了~
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