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「申し訳ありません。可愛いのとはどれの事ですか?」 「ん?髪を結ってある髪止めの事ですよ?」 「只の…ゴムですが…」 「あれ、気が付いてないんですか?ほら」 桜羽様はそう言って、壁に掛かっていた鏡を取り外すと僕の方へ向けた。 「…!?!?」 鏡に映っていた僕の髪には真っ赤なリボンが揺れていた。 これは、数年前の誕生日に母からいただいた髪止め… じゃなくて、何故これが僕の髪についているんだ! 僕は今朝予備のゴムを… 予備のゴムを… 予備のゴムと間違えた!?!?image=494976095.jpg
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