🐟🐤

7/65
前へ
/110ページ
次へ
このままでは、兄さんも私も死んでしまいます。 当時、未成年が働けて、且つ二人分の生活を支える程のお給料が貰えるお仕事が軍に所属するぐらいしかありませんでした。 兄さんは戦争等の争い事が好きでない事を知っていました。 だから、私が軍に入隊して兄さんを助けようと思ったのです。 持病をもっているし、女だけど、鴉天狗との半妖なので先頭能力もそこそこあるので、雇って貰える自信がありました。 しかし、兄さんは私が軍に入るのを許してはくれませんでした。 私の身体を心配してくれたのでしょう。 兄さんは 「浅葱の代わりに俺が行くよ」 と軍に入隊しました。 結果的に私が戦争嫌いの兄を軍に入隊させてしまったのです。 この事実がずっと私を苦しくさせていきました。
/110ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加