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城に軍人専用の寮があるにも関わらず兄さんは毎日家に帰って来ました。 その代わりに早朝に家を出て、深夜に帰宅するという生活の繰り返し。 兄さんは持病持ちの妹が寂しい思いをしているのではないかと心配してくれていたようです。 私は兄さんの思いに応えたくて、朝、どんなに早くても必ず兄さんを見送り、家事を完璧にこなし、日付が変わっても兄さんを起きて待ちました。 私も中々辛い生活でしたが、兄さんはもっと辛いと思うと耐える事ができました。
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