第1章

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心配ないさ! 僕なんか中途採用組だから、入社してまだ半年しか経ってないんだけど、しっかりとした研修プランのお陰で、ばっちり仕事も覚えられたよ! ほら、現に選考員の手伝いしてても答えられない事もないしね♪ 今日から研修生として配属された、とびきり美人の女子大生に向かって僕は極めて明るく接した。 君のように若くて才能あふれてる子なら直ぐ僕なんか追い越せるよ。 はははっ、と笑う僕の目の前で、先程まで宝石のように輝いていた彼女の瞳がみるみるうちに湿った砂のように光を失っていく。
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