◆家が火事!?◆

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「なんだよ、お前まだ落ち込んでるのか~?」 私の頭を日誌でボスボス叩きながら、梁取先生は笑っていた。 痛いからやめてください!と言う元気すらない。 「落ち込みますよ、そりゃ……」 「だよなぁ、まさかステージの上でずっこけるとはなぁ」 梁取先生はくくくっと咽を震わせて笑った。 ……そう。 私は新任の挨拶で壇上に上がった。 緊張はしたけれど、上手く喋ることはできたと思う。 でも、ほっと安堵して壇上を降りる階段で、豪快に転んでしまったのだ。 「いやぁ見事なこけ方だった! 期待を裏切らないっ! さすが藍沢さくら!」 よっ日本一! と拍手付きでからかわれた。 「もうっ! 人が落ち込んでるのにっ! そんなに笑わないでくださいよ!!」 梁取先生から日誌を奪い取り、ボカボカ思いっきり叩いた。
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