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第2章 不思議な事
このエッセイを読んでくれている方の中には既に知ってる方もいるかもしれないが
僕には双子の弟がいる。
弟も、当時よりPOPシンガーU-yaとして
ソロ活動をスタートし始めていた。
お互いライバルの様な関係だった。
ライブ活動では、
2人で共演する機会もあって
当時、楽屋では初めて知り会う共演アーティストや先輩ミュージシャンに、双子の武勇伝を聞かせて欲しいと言われた事もあった。
例えば、片方が怪我をしたら
片方も痛みを感じるのかとか、
同じ女の子を好きになるのかとか、
そんな類いの話だ。
確かに弟が怪我をしたら
自分もその場所が痛かったり
気になるような事はあった。
その時は、双子って不思議ですよねーと
笑顔で話してたりしていた。
しかし、笑い話に出来ないような、
まさにそれを痛感する様な
出来事が起こった。
それは、前回の章で話した
「ガンかもしれない」と言う
1度目の告知があってから
2ヶ月程後の出来事だった。
薬で口内炎が治った後、
空咳も完全に治っていた。
その後は微熱や不調が起きても
病院を拒んでいたのは
前回の章で話していた通り。
でもその頃俺はサプリメントを探す
努力をし、手に入れて
その効果もあったのか
その後の俺はピタリと
完璧に体調を取り戻していた。
それからは双子の相方であるU-yaと
タッグを組んだ形での初ライブが成功し、
ライブでは当時の自分にとっては初となる
ソロオリジナル曲も披露できた。
当時配信が決まっていた一曲だ。
後は迫る配信デビューに向け
レコーディングの打ち合わせ等をしていた。
そんなある日の事だった。
双子の弟U-yaが奇妙な夢から
目を覚ます。
その内容は、自分の頭の中に
プラスチックが詰まって
それを吐き出そうとした
という内容だった。
それはあまりに苦しかったらしく、
自分の腦に何か悪い事が起きるんじゃないかと深刻な面持ちだった。
単なる夢をそこまで間に受ける事自体
理解出来無かった当時の俺は、
大丈夫大丈夫
単なる夢だからと
そう軽く流した。
でもその次の日からそれは起こった。
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