第3章 後悔

1/1
前へ
/43ページ
次へ

第3章 後悔

‘‘病は気から’’と言う言葉もある。 それは「引き寄せの法則」と言う言葉にも似ている。 例えば、何か自分の中で これじゃないのかと 確信し、それが的中してしまったら それも‘‘引き寄せ’’と言う物なのだろうか。 ただこの体験で、一つわかった事は 自分の体は自分が一番知っているのかもしれないという事だ。 この章を書き始めている。 あの時の事を考えていたら そんな気持ちがよぎる。 前回の章の続きを始めます。 度重なる偶然やシンクロが こちら側にある病名を提示するかのように 俺に知らせた続けるような そんな気がしていた事を 前回の章では伝えたかったです。 あれから恐れていた日が 訪れてしまった。 右側の軽い頭痛が ある日を境に急に強くなったのだ。 痛みの度合いとしては 強い吐き気を催すかの様な そんな感じの痛み。 あまりの痛みと急な高熱に タクシーを呼び 病院のERに駆けつける。 しかし、ただの頭痛との診断結果だった。 ただ熱が高かった為、 解熱剤の点滴をして貰った。 その後薬を処方して貰ったが 家に帰っても、頭の割れる様な痛みと 絶え間ない吐き気で、一睡も出来ず、 朝をを迎える。 薬を服用した後も 痛みは強くなる一方で 我慢を出来なくなった俺は 東京に住む家族の力を借り、 別の病院に駆け込んだ。 我慢というのが出来ない。 経験した事のない、 尋常じゃない痛みだった。 俺はその時担当した医師に、 前に一度、口内炎や、空咳があり、 ガンかもしれないと診断された事を全て話す。 しかし、もう手遅れだった。 先生の判断は、 まず口内炎や空咳は今はない事 つまり目に見える所見がない事 年齢が若いと言う事で その可能性は、 無いに等しいという診断だった。 確かに当時はハタチになったばかりだったから、自分もそう思いたかった。 病院のベッドは埋まっていて とにかく今日は家で安静にする様にと。 手遅れとは何か。 分かって頂けるだろうか。 俺は一度目のシグナルを見逃し、 その後、悪い診断という恐怖から 病院を避けたのがあだとなって 今となり、ガンと言う病気を 発見されない状態になっていた。 その後 俺は、 「生死」という地獄を体験する事になる。
/43ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加