従者の一人酒

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酒。いや、本来は酒は明日に響くから苦手なのだが…明日は休みをもらい…酒の瓶に口をつけた。 そんなまどろみの中で思うのは…自身を忌み子扱いする兄弟や両親。 唯一、味方であった母も…病に伏し、そんな中、従者になれと母に勧められ家を出た。 城にきてかなりになるも…やはり何処か他人を信用出来ない自分がいた。 普段は隠し、見えない腕には忌み子たる烙印が刻まれ…すべてから否定されたのを物語っていた。 「バレたら、お仕舞いだな…」 バレないよう手近にあった包帯を巻いて また、酒を口にした。 「従者として…演じないと」 ▼ ニルの過去まじりな話! 実は…あまり他人を好きになれないニルさん。
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