魔女と大佐

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救護兵は立派な兵隊だ。 だから、勿論訓練もある。 そんな訓練のなか、ふわりふわりと箒に座り、優雅に紅茶を楽しむ救護兵がいた。 缶錐 侑子。 過去に様々な名声、悪名をものにした侑子は訓練を観戦するようだった。 そんな侑子の目の前に、一つの影が落ちる。 「おい、お前。俺様の相手をしろ」 「先に名乗るのは社交界のマナーよ」 「俺様はロクド様だ。名前を覚えておけよ」 「なってない挨拶ね 私は 缶錐 侑子。魔女よ」 依然としてふわり、ふわりと浮いている侑子だが、次には辺りに無数の皿や銀食器が浮かぶ。 「闘い、でしたかしら? お相手いたしますわ」 ふいと侑子が指を振れば、無数の皿や銀食器がロクドに狙いを定め、息をつく間もなく飛来する。
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