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「お兄さんが見つかったの?良かったじゃない」
「はい、ありがとうございます!!」
焼きたてのスコーンをバケットに詰めて、侑子は招いた御客さんの前に置きながら、微笑んだ。
対するナタリーも嬉しさが溢れている笑顔を見せた。
「で?誰なのかしら…?」
「ロクドさんです」
「ロクド?」
侑子の眉が跳ねた。
それにナタリーも思わず口に手をやる。
ロクド大佐。彼と侑子は仲が悪いのだ。
しかし侑子は何かをしばらく考えると…ナタリーに告げた。
「彼は…強いわ
けど…強いからこそ…色々溜め込んで潰れてしまうかもしれない…」
「侑子さんは…お兄ちゃんと仲が悪いんじゃ…?」
しかし、侑子はそれに真っ直ぐ見つめて否定した。
「マナーがないだけで…べつに悪いわけではないわ
そんなに話さないもの。でも、あなたがいるなら安心だわ
何かを話せる存在は大事だもの」
「侑子さんには…いますか?」
それに侑子は妖しく笑うと答えた。
「さぁ?それはナタリーさんの目で確かめてちょうだい?
真実を掴んできた暁に…話してあげるわ」
おわり
▼
ナタリーさん
お借りしました♪
侑子さんの過去については近いうちにばらします(笑)
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