魔女と堕天使

2/2
前へ
/89ページ
次へ
「お兄さんが見つかったの?良かったじゃない」 「はい、ありがとうございます!!」 焼きたてのスコーンをバケットに詰めて、侑子は招いた御客さんの前に置きながら、微笑んだ。 対するナタリーも嬉しさが溢れている笑顔を見せた。 「で?誰なのかしら…?」 「ロクドさんです」 「ロクド?」 侑子の眉が跳ねた。 それにナタリーも思わず口に手をやる。 ロクド大佐。彼と侑子は仲が悪いのだ。 しかし侑子は何かをしばらく考えると…ナタリーに告げた。 「彼は…強いわ けど…強いからこそ…色々溜め込んで潰れてしまうかもしれない…」 「侑子さんは…お兄ちゃんと仲が悪いんじゃ…?」 しかし、侑子はそれに真っ直ぐ見つめて否定した。 「マナーがないだけで…べつに悪いわけではないわ そんなに話さないもの。でも、あなたがいるなら安心だわ 何かを話せる存在は大事だもの」 「侑子さんには…いますか?」 それに侑子は妖しく笑うと答えた。 「さぁ?それはナタリーさんの目で確かめてちょうだい? 真実を掴んできた暁に…話してあげるわ」 おわり ▼ ナタリーさん お借りしました♪ 侑子さんの過去については近いうちにばらします(笑)
/89ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加