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2章 歳上と年下
四月も終わり学校生活も慣れ始めた頃、佐々木先輩と学校内で会った日はよく話すようになり、先輩と後輩の関係よりかは、友達のようになっていた。でも、待ち合わせとかはせず偶然会ったら話すという感じだった。でも、それが私にとってはなんか良かった。
ある帰り道、
「鳥谷は、タイプの男性とかいるの?あ、前、加賀見のとこ行ってたから、加賀見狙ってるとか?」
佐々木先輩は少し顔が赤くなっていたように見えるが夕焼けの光でよく見えなかった。
「いえ、私はあまり目立った人は…。」
「そ、そうなんだ。」
「はい。私も恋してみたいんですけど、なかなか…。」
少し静かになった。私も少し顔が熱くなるのを感じた。
「じ、じゃあさ、ぼ、僕と恋してほしい…っていう男性が現れるといいね。」
すごくコメントが見つからない…。私は、とっさに走って逃げてしまった。
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