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雉子は、苛酷な労働条件に鳴いていた。
契約では、吉備団子が毎日支給される事になっており、約束は実行されていたが、細かい点を決めていなかったので、1日に1個しか貰えなかった。
雉子としては、朝、昼、晩の三食を期待していたのだが、桃太郎の良心を信じた彼女が浅はかだった。
彼女の他にも、騙された犠牲者が居て、犬尾と猿子だった。
特に消耗が激しいのは、体の大きい犬尾だった。
脱水症状なのか? 何時も大きな舌を垂らして、ハーハーと苦しそうだが、桃太郎は見てみぬ振りを決め込んでいた。
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