第1章

2/13
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ
早朝10時 パチンコ屋で働いている俺は 開店と同時に走ってくるお客さんの中に なんかゾンビっぽいのがいるなって 思ってて見ていたら席につくなり、 隣のお客さんの頭をかじりだした。  まじかよおい 「いたたたた。何すんのあんたいきなり!いたたたた痛いって本当!痛いいたたたたなんなの!」 カジカジカジカジカジカジカジカジカジ 周りのお客さんは異変に気づかずに 台に集中し打っている どんだけパチンコ好きなんだよ 隣で頭かじられてんだぞ そうだ。 ちょっとちょっと山近君おいで 「はい?どうしましたぁ?」 ほらほら1パチのお客さんがなにやら トラブってるから行ってきなさい 喧嘩かな?止めてきなさい 「喧嘩ですかぁ?わかりましたぁ」 「お客さぁん、喧嘩はやめてくださぁい」 カジカジカジカジカジカジカジカジカジ ダメだ山近の制止を全くの無視に 隣のおばあちゃんの頭かじってる ゾンビっぽいおじいちゃん 「ちょっとあんた!早く止めなさいよ!」 頭を半分くらいかじられたおばちゃんも 必死に山近に助けを求めている。頭半分かじられてるけど 「どうしたんですか?先輩」 お?かわいいかわいい後輩君の 田川君じゃないか。相変わらず可愛いなおい いや何かお客さんがゾンビっぽいなぁって思ってたら隣のお客さんの頭かじってるからさ、山近に行ってもらってるんだけどあまり意味ないみたいだね。 「あぁ、あいつには無理ですよ人為的トラブル苦手ですからね。」 人為的トラブルなんかなあれ 「もう~早くやめてくださいってばぁ…痛!」 …あ、山近もかじられた。 頭半分かじられてたおばちゃんもさすがに 椅子にもたれかかっている そしてほかのお客さんも気づきだした 「きゃああああぁぁぁぁー!血!血ぃぃ」 「ぎぇぇぇぇぇーー!ばけものぉぉ」 「なんなのー!きゃああああぁぁぁぁー」 「魚群はずしたぁぎぇぇぇぇぇーー!」 なんか1人違うことで叫んでんな ホールにゾンビが現れた早朝10時である。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!