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ちょっ…!!?
「ちょっと何すんだよ!?」
手を離そうとすると七海はグッと力を強めて手を胸に置いたままにした。
『…譲くん…しようよ。』
なっ……!!!
この状況は…まさか…?
俺は辺りをキョロキョロと見回した。
そして嫌な記憶を呼び戻してしまった。
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『好きです!付き合って下さい!』
こんな俺を好きだと言ってくれる子が現れた。
こんなチャンス2度とない。
俺は迷わず「はい。」と答えた。
すると周りからたくさんのクラスメートが走り寄ってきた。
『だーいせーいこう!!』
『佐武、お前まさか本気だとか思ってねーよな?』
『ちかがあんたのこと本気になるわけないじゃん!』
えっ?
俺は告白してきた子の方を見た。
すると先ほどとは偉く態度が変わり、
『はぁ?まさか本気だとか思ってないよね?あんたのことなんか好きになるわけないじゃん。』
そう言って嫌そうな顔をした。
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