第1章~入学式~

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今日から俺の人生は180度変わるんだ。 もう存在感がないなんて言わせない。 不細工だなんて言わせない。 キモいなんて絶対に言わせない。 一歩一歩踏みしめる俺を女子達は振り返って見てきた。 だけどなんだか変だ。 視線が顔から下へと移り顔を赤らめていく。 すると向かいの方から一人の男が俺目掛けてやってきた。 『よっ。』 な、なんだ? 俺の事知ってる奴か? いや、知らない。 それに俺の顔を知ってる奴などいるはずがない。 硬直しているとその男はいきなり肩を組んできた。 『社会の窓からカーテンこんにちはしてんぞ。』 俺の耳元でそう囁いた。
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