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「過去は変えられない。」
だから犯人や被疑者と接触しても無駄だということだ。
美少女の口からこんな言葉聞くとは中々風情があるものだ。
いよいよ本物の未来人かもしれない。
「もうすぐ起きるはず」
え、なにがですか。
と思った矢先に、金を出せ!、と怒鳴り声が店内に響く。
強盗?こんな店で?
不幸にも俺たちの席はレジすぐ近くだ。
そんなことを思っていたらまたもや声が響く
「やめて!!!」
強盗に男が一人立ち向かっている。
どうやら声の主はその彼女らしい。
強盗は俺に背を向け、その男とけん制し合っている。
強盗は18センチくらいのナイフを持っているが
男もまたステーキナイフを持っているからだろう。
これは助けられるんじゃないか、と俺は強盗にばれないように後ろに立つ
しかしだ、さすがに躊躇してしまう。
いくら相手が背を向けているからといって、相手はナイフを持っている。
相手が力が強かったらどうするのだ。
反対に刺されるかもしれない。
俺もナイフがあればいいのだが、残念ながら見当たらない。
ふと気になって、未来から来たらしい美少女を見る。
そうか、”過去は変えられない”
誰かが死ぬのは決まっている。
そして、俺は死なない。
よし、と足に力を入れる。
いやまてよ、美少女が嘘をついている可能性もある。
声が響いたのは、足の力を抜いた瞬間だった。
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