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「きゃああああ」
これも彼女の声だ。
強盗がいきなり前へ動き出した。
あ、これはやばいかも、と思うと、強盗がその場で崩れ落ちた。
血の匂いがする。
「やだやだやだ!」
なにやら女の子が騒いでる。
ああ、立ちふさがった彼氏も血だらけで倒れているのだ。
首にナイフが刺さっている。
これは・・・だめだ。
「なんですぐ後ろにいたのに助けてくれなかったの」
彼氏のそばでうずくまっている彼女が呟いた。
きっと俺のことだろう。
「あんたも絶対許さない!」
そう彼女は俺を睨みながら、叫んだ。
叫んだかと思うと、彼女は消えた。
文字通り、消えたのだ一瞬で。
そして、すぐ後ろに気配がする。
俺は嫌な予感をしつつも、振り返った。
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