〈あらすじ〉

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ギャンブルの聖地ラスベガス。 仕事を辞めた美都の足はそこへ向いた。 カジノでディーラーを務める瀬木に会いに。 自分の傷を埋めるために。 異国の地で、今まで忘れていた物や、 見えてなかった物を見つけ、 少しずつ自分を思い出す。 カジノではスロットやルーレットで所持金を増やすが、 それが美都の目的ではないことを教えてもらう。 「素敵な時間を」 それから瀬木に会い、話しをしていくうちに、 瀬木もまた仕事を辞めることになったことを知る。 どうして? その理由を掛け、瀬木とのブラックジャック勝負。 二人は全力で、勝負に没頭する。 二人の勝負と、それぞれの過去。 繰り返すうちに、朝が来てしまう。 翌日 美都は夜までの時間を潰すために、ピンボールハウスに行く。 「ピンボールは初めて?」 そう声をかけてきたトミーに、ナッジングを教わり、 火が付いたようにピンボールに熱中する。 そこに瀬木が現れる。 美都がプレイしていた台でハイスコアを出す。 瀬木に負けたくない。 その一心で再び、プレイに没頭する。 自己ベスト、でも瀬木の足元にも及ばない。 そんな自分を周りは賞賛してくれた。 1番ではない自分を認めてくれる。 閉店後、店長に食事に誘われる。 店長の過去の傷を、自分の傷と重ね合わせ、 その大きさと深さを見つめることができる。 なんとなく、わかった気がする でも自信はない。 それを確かめられたら。 帰れると思う。 そう瀬木に告げる。 最後の日 美都は初日と同じ道を、違う気持ちで辿る。 見つけたものが本物かどうか確かめながら。 自分の答えを見つけられた美都は、 皆との出会いに感謝しながら、 自分の場所に帰っていく。
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