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「は?ふざけんなよ!」
私の彼氏は絶賛不機嫌中。
大好きなコーラが売り切れていて、自販機に向かって怒り爆発。
自販機に蹴りを1発。ひと睨み。
自販機には罪は無いのに....。
「あゆ、行くぞ」
強引に私の腕を引いてその場を立ち去った。
工藤柊平。長身にサラサラの黒髪。整った顔に切れ長の目。睨みつけられたら、殺されるんじゃないかと思う程その目は鋭く、近寄っては行けないような雰囲気を持つワタシのカレシ。
喧嘩も強く、不良達も一目置く存在。
全身黒で固めたコーディネートに鋭い目つきから、「豹」と言われていた。
そんな柊平とは付き合っては短いが、幼なじみの私達はお互いを知っては長い仲だった。
「久しぶりにあゆんち行くかな」
コンビニで買ったコーラを片手に柊平と我が家に向かった。
....うちに新しい家族が増えたけど、柊平....大丈夫かな?
一抹の不安を抱えながら、背の高い豹の後ろを歩いた。
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