第1章

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私の部屋に入るなりベッドで横になる柊平。優雅に寝そべる姿は黒豹そのもの。 柊平の目の前に、私のうちに来た新しい家族を見せた。 私の手のひらにいて隠しているのは、小さくて動き回る物体。 「何だ、それ?」 柊平は私の手のひらの物体に興味を示したようだった。 ....こんなに小さいものには手は挙げないよね?と不安を残しつつ、私は手のひらを開いた。 その瞬間.... 「かわいいなぁ」 え? 柊平を見れば目を輝かせて、私の手の平にいるハムスターを見ていた。 それからハムスターが気に入った様でベッドで遊ばせたりしている様子は、黒豹と小動物というなかなか見れないコラボレーションである。 黒豹の無邪気な姿に私は可笑しくなった。 「お前、可愛いな」 私には言ってくれないセリフを、ハムスターが独り占めしていて、何か複雑だな....
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