《第2章・恋の味方!?》

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『優香!河田さん! …悪魔でも良いから助けてよ!…助けて下さい!』 『君さっきからうるさい!合コンに参加したって事は少なからず望んでるって事だろ』 『あたし、あたし望んでなんかいない!河田さんとだけしか出来ないもん!』 『うるさいな、君!行くぞ!』 キャップメガネ男はグイッと腕を抱え込むようにすると、舞の足は引きずられ。『助けて下さい!』 と叫ぶしかなく。 お母さん!優香! 河田さん! 悪魔でも良いから助けて! 『悪魔!助けて! お弁当素直に受け取るから助けて下さい!』 『うるさいよ!まるで僕が悪い事してるみたいじゃないか!おとなしくついてくれば良いんだ!』 『嫌!優香!河田さん!悪魔!』 『嫌がってるでしょう、 離してあげなさい』 舞はいるはずのない人物と声に顔をあげ、ホッと息をついた。 隣には優香と孝典がいた! 『優香!孝典くん!』 安堵したのも一瞬でキャップメガネ男が腕を更に引っ張る。 『余計な力を入れるな、君はついてくれば良いんだ』『嫌、離して!』 『離してって言ってるのがわからないの!?』 『悪魔…』・『部外者は黙ってくれ!』 っていう舞とキャップメガネ男が言うのが同時だった。 『舞、弁当素直に受け取ってくれるのね?(笑)』 『残さず食べてるじゃない、笑ってないで助けて下さい。お願いします!』 『素直でよろしい(笑)』 悪魔はキャップメガネ男に近付き腕を掴んで力を加えると、痛さに顔を歪め舞を離した。 舞は力なく道路に座り込み優香と孝典が駆け寄った。 『優香、優香、怖かった!ごめん、デートだったのに』 『親友だから(笑)、デートくらい明日もあるし』 優香と孝典は舞を立たせ相川の手腕を見守った。
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