《第2章・恋の味方!?》

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合コンがあった居酒屋から歩いて5分にある駐車場へ向かう中で。 舞は優香に寄り添い泣きながら歩いていて、優香の隣に孝典がいた。 3人の後を相川が観察しながら歩く。 優香が肩にまわした手をポンポンとあやすように叩きながら。 『大丈夫よ、あの男は追って来ないから』 『ん…ごめ…ゆう…たかのりく…』 ホッとした舞は謝りながらも涙は止まらなかった。 舞と優香は同じような身長の為、肩に手をまわしてあやす事は容易い事。 相川はよく叫んでいた小さな悪魔にも、もろい部分があるんだとフッと表情をゆるめた。 駅周辺という事と繁華街に近い事もあり、街灯やまだ営業している店のネオン等で歩くには支障はなかった。 相川と孝典は駐車券を差し小銭を入れてあらかじめ払う中で、舞は申し訳なさそうに優香に言った。 『来て…もらって…ごめん』 『帰ってゆっくり寝たら良いわ、ほらハンカチ』 そんな様子を相川と孝典は眺めて、相川は苦笑する。孝典は長い付き合いだから優香に甘えてる舞を見る事も度々あり、 いつもの光景だといわんばかりの表情で見守った。 優香は舞に耳うちし舞は近くにあるドラッグストアへ向かい、広くてきれいな化粧ルームで洗顔した。 『泣いてメーク落ちてるから顔洗ってきなさい』 優香の言うとうりだ。 ハンカチ洗って返さなきゃ…。 涙は止まりつつあり3人の待つ駐車場へと向かうと、みんな同じタイミングで振り向いた。 相川の車には乗りたくないけど、やはり優香と孝典はデート中だという事もあり舞はこう言った。 『ありがとう、2人の時間を邪魔しちゃ悪いから』 と相川の車を示した。 優香はうなずいて孝典のシルバーの車に乗った。 クラクションを鳴らし孝典の車が先に出て右折、相川の車は左折する。 優香、孝典くんありがとう! そして悪魔、ありがとう! 走りながら相川は舞を見てフッと笑った。 『何?』 『メークを落としたら18歳くらいに見えるから』 『なっ…』 指摘されなくてもまわりからよく言われてた事なだけに、それ以上言えなかった。 『友達にはありがとうが言えてあたしには何もないの?』 『あ…りがとう』 『彼とのデートをやめて駆けつけたんだから、キスくらいあっても良いわよね?キ~スッ』 『なっ!』 相川はフッとまた笑いコンビニに駐車して舞を見た!
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