《第2章・恋の味方!?》

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『ファーストキスだったわね?好きな河田との本番の為に練習台になってあげるわ』 『悪魔となんか!』 『助けてあげたのにずいぶんな言われよう。 じゃああのキャップ男に襲われてもキスを奪われたでしょうね』 『あっ…。 ごめんなさい』 たしかにそう… キスどころか初めてまでも失っていたかもしれない…そしてあの時の悪魔はかっこ良かった… 『そうね、練習台だと思えば』 舞がそう言うとニヤリと笑って舞の座席を倒す相川。『ちょっとキスだけなのよ!悪魔は男しか興味がないんでしょっ?』 『元々男だもの、こんなシチュエーション逃すわけない。 それに彼とのデートをやめて助けにきてあげてるんだから、キスくらいね』 『あっいつかのスキンヘッドの、部屋で待ってるの?』 『帰ったわ』 『ごめんなさい…』 『あら素直(笑)、キスしないと部屋に帰れないわよ』 なっ、こいつの頭の中は!『頬で良い?それから座席を戻してよ』 『出来るでしょ』 『いきなりそうすると、手を付いて見てる悪魔とあたしがぶつかるわ』 『(笑)それも良い。 けど、からかわないであげようか。 舞は怖い目にあってるんだもんね』 『悪魔…』 『克也と呼んでほしいわね』 『イメージに合わない、今さら呼べないわ』 『可愛げないっ、ほらほらキスは』 座席を戻し無意識に舞は相川の腕に手を当てた。 練習台、練習台… 舞は相川の頬にそっとキスをする。 『あら柔らかい唇ね、彼とのキスも良いけど新鮮だわ』 なっ!柔らかい唇ぅ!? 『本番にしない?唇と唇に?河田に言わないであげるから』 なっ! やっぱりこの男は悪魔かもしれない!
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