《第2章・恋の味方!?》

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あさひコーポレーションは週末2日休みになっている為に、舞は昼過ぎに起きて朝と昼を兼ねサラダとパンとココアを食べ終わっていた。 『チョコクロワッサンにココア・野菜サラダも…夜中、悪魔が買ってくれたんだわ。 優香と来てくれた事も聞きたいし、お礼くらい言わなきゃね』 夕方意を決して悪魔の部屋のチャイムを鳴らすが留守のようで、ホッとしたような肩透かしなのかわからない気持ち。 『【忙しいから無理かも】って河田さんにデート勇気出して誘ったのにスルーされちゃった。 あたしって女に見られてないのかな』 買ってきた物を冷蔵庫に入れながら誰に言う訳でもなく報告していた。 優香はラブラブデートかなぁ? テレビを付け優香にメールだけ打ってお風呂に入った後、優香から返信がきていた。 『舞、孝典と一緒にいるけど【お邪魔しちゃ悪いからメールに】って遠慮しないでいいわ。 あの相川さん? 遅刻ギリギリに来た日、舞を見る相川さんの手には舞が持ってくるお弁当を持っていたわ。 だから徹くんがダメなら…相川さんに頼むしかないじゃない。 ショックは薄れた?優香』 あっ! 見られていたの? あの朝ギリギリで間に合った日に、優香は窓から見ていたの? 『孝典とマンションで待っていて、相川さん達が帰ってきたところで声をかけたの。 【舞を一緒に向かえに行ってください】って。 本当はね、徹くんに言って頼んだら帰ろうかとも思ってたけど。 話の途中でお客の応対でバタバタしてたから諦めて。 何かあった時には孝典だけよりか、男の人1人でも多い方が良いから。 だから相川さんに無理を言ったの』 優香!孝典くん! そして悪魔! そういう訳だったの… そういえばデートを止めて来てくれたって! 悪魔! 【克也って呼んでほしいわね】 『相川…克也…かぁ』 舞は先ほど買ってきたチョコレートを持って部屋を出る。 目の前の光景に舞はビックリして慌てて口を押さえた。 『あら、舞』 『いつかの女の子、こんばんは』 慌てて部屋に戻ろうとしたが、悪魔に右手を掴まれ鍵が落ちた。
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