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『毎日毎日、卵焼き・魚のおかず・肉のおかず。
だけど、野菜が多いわね。日替わりランチも買わなくなったじゃない。
舞少し痩せた?
ウエストあたり締まったんじゃない?
良いなぁ』
『優香ぁ~、変わらないわよ』
『ううん、この制服ウエストにピッタリなのに弁当にしてから舞の制服にゆとりあるもん』
『そういえばウエストあたり楽かも』
『あたしも舞みたいにウエスト引き締めたい。ねぇ、お弁当のレシピ教えて』
『な、ないない。レシピなんてない』
『お母さんが作ったなんて嘘なんでしょ、舞は独り暮らしなんだし。
遊びに行った時いなかったもん』
『あっ…』
その時違う部署のイケイケな女が2人の側に来て、
話に割り込んだ。
『ねぇ何の話?』
弁当の事詮索されるのを阻止してくれた事には感謝したいけど、基本的にあたしこの女が苦手。
『合コン?あたし彼がいるからパス』
優香はキッパリ断っていた。
『長谷川さんは?』
『あたしも好きな人が…』『理由になんないでしょ、それって片思いなだけだも~ん。
長谷川さんは参加ね』
『ちょっと、あたし参加なんかしないから』
イケイケ女はさらさらと走り書きをしたメモを舞の前に置いて席に戻っていった。
『徹くんに告っちゃえば?オッケー出たら合コンなんかに行かなくて良いわけだし』
『んー…』
だけど告白なんていくつになっても照れちゃうけど?
今日は残業もなく優香と会社を後にし買い物した後に別れた。
『合コンまでに告白するのよ、覚悟決めちゃいなって』
優香はパシッと舞の背中を叩く、応援のつもりだ。
バスに揺られ舞は告白イコール河田徹の事を考えていて、気がつけばレンタル屋に入っていった。
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