《第2章・恋の味方!?》

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コロッケ・スパゲッティセットをテーブルに置く舞をおもしろそうに眺める優香。 『何?そっちの豚肉生姜焼き定食と変えようか?』 『見たわよ、ギリギリに送ってきてもらってるのを。何か手にしてたけど赤い包みのアレって…』 今朝の?見られていた? 『お腹減ったって言ってたじゃない、早く食べよ』 『舞、実は今日もお弁当じゃなかったの?』 口に入れたコロッケがむせそうになり、あわてて水を飲み優香を制した。 『久しぶりに弁当以外のランチが食べられるのに話は後にして』 舞はその言葉が優香にヒントをあたえたらしく、 優香は時々三角目にしながらクスクス笑った。 お弁当はお母さんでもなく舞でもなく誰かが作っている事を、優香は直感する。『合コンなんか行ったらすごい顔で睨み付けそう、彼…』 『優香は断ったじゃない、彼って誰の事?誰の話?』『今はわからなくて良いわ、(舞の事だもの)混乱するだけだから』 “舞は一見しっかりしてそうで気持ち弱い面もあるから、青い車の彼が心配するのも良くわかる” 優香は赤いリボンをした舞を見てそう思った。 『今日の優香ってばあたしを見てはニヤニヤしちゃってさ、言いたい事あるなら言ってくれたら良いのに』無意識に中野西で降りた事に後で気づく舞。 顔だけ見て元気もらおう。優香みたいに徹くんって言えたらな。 いた! 1時間後マンションの廊下を歩いてると誰かとぶつかった。 『すみません、あっ』
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