《第2章・恋の味方!?》

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いつか見たスキンヘッドの悪魔の彼氏?廊下でキスをしてたあの人! 『ごめんなさい、あたし携帯見ながら歩いてて』 『気にしなくて大丈夫です』 あっ良い人? 悪魔より断然良い人だわ!端に寄ってあたしを通してくれようとしてる。 部屋のドアが開き悪魔は舞に気づき《怒り?嬉しさ?》の2とうりの表情をしたが、すぐにニヤニヤとした顔になった。 『舞もキスくらいで顔を殴らないよう大人にならなくちゃね』 見せつけるように悪魔はスキンヘッドと甘いキスをし始めた。 なっ! 『せっかく良い気分で帰ってきたのに悪魔のせいで台無しだわ!』 『良い気分?かわいいとでも言われたのか?』 悪魔はスキンヘッドから唇をはなし舞を見た。 少し当たってる。 だけど悪魔に教える必要はないわ! 『退いて!部屋の前でイチャイチャしないでよ!』 『嫉妬?素直に頼んだら?舞にもキスをしてくださいって』 『退いて!』 力いっぱい悪魔を押し退け部屋に入りドアにもたれかかる。 せっかく河田さんのメアドと電話番号ゲットした夜に最低だわ! 『舞、ま~い』 とドア越しに悪魔のささやきが聞こえ、舞は鍵をかけた。 もうあたしの日常に入って来ないで! 帰宅したのは8時過ぎ、それからお風呂にご飯。 テレビをみながらメールが来ないかと携帯を気にしてた11時。 『メアド交換した日に期待しちゃいけないね』 その時ドアの郵便受けに何かが差し入れられる音がした。 ラッピングされた…これはチョコレート? 『デートの帰りに甘さ控えめでも美味しいチョコを見つけたわ。 キスのお詫びに。 悪魔じゃなく克哉と呼んで』 カードを見てクシャクシャにしごみ箱に放った。 『キスのお詫びに、って?だったらキスなんかしなきゃいい。 悪魔は悪魔よ』 舞はチョコレートをテーブルに置いてベッドに入った。 悪魔からのものなんて!
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