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いつか見たスキンヘッドの悪魔の彼氏?廊下でキスをしてたあの人!
『ごめんなさい、あたし携帯見ながら歩いてて』
『気にしなくて大丈夫です』
あっ良い人?
悪魔より断然良い人だわ!端に寄ってあたしを通してくれようとしてる。
部屋のドアが開き悪魔は舞に気づき《怒り?嬉しさ?》の2とうりの表情をしたが、すぐにニヤニヤとした顔になった。
『舞もキスくらいで顔を殴らないよう大人にならなくちゃね』
見せつけるように悪魔はスキンヘッドと甘いキスをし始めた。
なっ!
『せっかく良い気分で帰ってきたのに悪魔のせいで台無しだわ!』
『良い気分?かわいいとでも言われたのか?』
悪魔はスキンヘッドから唇をはなし舞を見た。
少し当たってる。
だけど悪魔に教える必要はないわ!
『退いて!部屋の前でイチャイチャしないでよ!』
『嫉妬?素直に頼んだら?舞にもキスをしてくださいって』
『退いて!』
力いっぱい悪魔を押し退け部屋に入りドアにもたれかかる。
せっかく河田さんのメアドと電話番号ゲットした夜に最低だわ!
『舞、ま~い』
とドア越しに悪魔のささやきが聞こえ、舞は鍵をかけた。
もうあたしの日常に入って来ないで!
帰宅したのは8時過ぎ、それからお風呂にご飯。
テレビをみながらメールが来ないかと携帯を気にしてた11時。
『メアド交換した日に期待しちゃいけないね』
その時ドアの郵便受けに何かが差し入れられる音がした。
ラッピングされた…これはチョコレート?
『デートの帰りに甘さ控えめでも美味しいチョコを見つけたわ。
キスのお詫びに。
悪魔じゃなく克哉と呼んで』
カードを見てクシャクシャにしごみ箱に放った。
『キスのお詫びに、って?だったらキスなんかしなきゃいい。
悪魔は悪魔よ』
舞はチョコレートをテーブルに置いてベッドに入った。
悪魔からのものなんて!
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