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あたしはクローゼットから合コンに着ていく服を見ていた。
帰り支度をしていた時、イケイケ女が舞と優香の部署に来て言いはなった。
『みんな都合あるとかで、明日指定した店に8時ね』『あたし行きません』
『知らない男と食事なんて今どき怖いんだ?』
『怖くなんかないわ!』
『彼に仕立てあげた男も、たかだか1度の合コンに口を挟まないわ(笑)
決まり!
まっあんたはあたし達の引き立て役だけど?』
優香は止めたけど売り言葉に買い言葉…
彼になった河田さんともデートした事ないのに。
服を片手に、ため息のあたし。
『河田さん
ごめんなさい。
イケイケ女に無理やり合コンに誘われちゃって。
あたしがデートしたいのは河田さんです。
お願い、気持ちわかってくれると嬉しいな。
長谷川舞』
舞は河田にメールを送信、時間は夜9時。
『長谷川さん
合コンですか?やるぅ~!いつかあの友達も一緒に俺らとも合コンしてください。河田』
つ、つれないなぁ~。
【行くな】とか言ってくれたら良いのに、もぅ。
舞は恋愛感情があると無鉄砲さは引いてしまうらしく、ベッドに寄りかかり膝を抱え丸くなった。
告白も…
勇気が出せずに店の外でひとりごと。
『河田さん好きです、付き合ってください…
とか言えないよね?』
こんなつぶやきを聞いていた河田。
『良いですよ、付き合いますか?』
舞は驚きの表情で言葉に詰まった。
舞はそれを思い出し、告白すら良いシチュエーションで言えなかった…と落ち込んだ。
『行くなって一言あったらあたし、行かないのに。
河田さんって罪な人。
あたしって可哀想』
次の日、舞はまた寝不足気味で朝を向かえるのであった。
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