終わりと始まりはいつも突然で。

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「ありがとう。 俺の勝手で別れることになってごめんな。 一週間だけだったけど本当に楽しかったよ。」 気がついた時には涙なんか枯れていて。 私の気持ちはちゃんと一つの方向に向かっていた。 「ううん。 私……。 ……別れるなんて言ってないよ!」 「……え。」 「ひとりで悩まないで私にだって一緒に辛い思いさせてよ。 好きな人には頼られたいんだから!」 「……本当にいいの? 俺と一緒にいたらお前も過去に……。」 「いいよ! 好きな人と一緒にいられるだけで私は嬉しいもん。 それに、過去から抜け出す方法も2人の方が早く見つかるでしょ。」 「……本当に……ありがとう!」 彼の目は少し潤んでいた。 本当に大好きな彼だったからこれで良かったんだって思える。 私たちならこれから先のどんな困難も乗り越えられる。 ………………………… ………………………… ……そして、運命5月7日。 私は過去に戻っていた。 _____________ これは、彼と私のものがたり。
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