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次に意識が覚醒したのは、横からの衝撃を感じたからだ。
チャイルドシートに覆い被さる。
さとしは泣いていた。
車が、大きく揺れて、
荷物が天井にぶつかった。
何よこれ!!
叫んでいたのか
さとしの名を呼んでいたのか
車が斜面を落ちて、木を薙ぎ倒すのがわかる。
車が止まった時、
闇のなかだった。
シートベルトが外れない。
後部座席は斜めだったけどチャイルドシートは無事のようだ。
さとしも、ひっくひっくとしゃくりあげてるけど、大丈夫そう。
私は、さとしが無事だとほっとする一方で、旦那を責めた。
目が慣れてきて運転席は見えたけれど、車内は狭くなっていて旦那の肩しか見えない。
ああ、とか、うう。
しか言わない旦那。
「もう、アンタのせいなんだからなんとかしてよ!」
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