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“いつもナオヒロの呟きに対して、彼女面していちいち返信してくるストーカー女居たじゃん?”
“ハハハ”
“前にキャリーちゃんと噂があった時も大変だったんだろ? 「私という彼女が居ながらどうして~」とか「この裏切り者のゲス野郎~」とかさあ”
“いや、あの時はマジ大変でした。最近はおとなしい方っすけど”
“怖いよな~、ああいうカン違い女は”
“ですね”
誰の事を言っているのかわからない。
はっきりしているのは、ナオヒロさんの彼女は私だっていうこと。
なのに、どうしてこんなことになっているのか。
直接、訊かなきゃわからない。
私はイヤホンを外して立ち上がり、財布とスマホだけ持って部屋を飛び出した。
それから、自転車に乗って近くの駅まで走った。
番組の放送終了まで、まだ時間はある。
私はスマホでラジオの続きを視聴しながら、電車でラジオの放送局のある駅まで向かった。
キャリーと私のナオヒロさんが結婚だなんて……。
あの女に脅されているに違いない。
キャリーが妊娠したっていうのも嘘だ。
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