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「あっ、ナオヒロだ!」
「出てきたぞ!」
裏口の階段から、カレがスタッフと共に現れた。
私は、カレに群がろうとするリスナーたちを押し退けて、近付き叫んだ。
「ナオヒロしゃん! 助けに来たよッ!!」
あと一歩でカレに触れられるというところで、周りにいた警備員に身体を抑えつけられる。
「ナオヒロしゃん! 私が来たからもう大丈夫! あのオンナと結婚なんてしなくて大丈夫だから! ねッ?」
そして、私の声に気付いたカレと目が合った。
「あの女を殺して、私と結婚しよ?」
勢い余って、私からプロポーズしてしまった。
次の瞬間、
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