およそ、数え切れないくらい。

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この狂った世界の中で私だけが狂っていると言うのなら、つまりこの世界で私だけが正常ということだ。 「そうだろう?」 そう言って彼女は僕に目線を寄越した。顔の向きは固定したまま目だけをこちらに向けている。その瞳は僕のことを見つめているようでその実まったく別の何かを見据えていた。
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