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彼女がトイレに入ったのを確認してから、また、オムライスを食べるのを再開する。 彼女の皿をチラッと見てみると、カレーがほとんど残っていて。心の中で、ごめんと謝りながら、また思う。 …………俺らって、どう周りから見られてるのかな―――――と。 彼女が泣いてるのに気が付いた人からすれば、最低な男に自分は映るのかな、とも。 優しい男なら。こういう時、自分の心配じゃなくて、彼女の心配をするのだろう。残念ながら、それができない、いや気づいてもあえてしない自分は多分、彼女とこれ以上歩んでいくのは難しいのだろう。 ――――なぁ、これで間違ってないよな? そう誰かに確認して、「大丈夫だよ」って言ってもらいたくって、安心したい俺は、やっぱり彼女のように同じなんだと悟る。 ――――――――なあんだ、俺にもどこかで迷いはあったんだ……と。
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