ゲンコツヤマのタヌキさん

2/60
26人が本棚に入れています
本棚に追加
/70ページ
1 時は、2008年9月の第2土曜日のことでありました。 場所は、浜松市松城町にありますお城の公園の近くの神社の敷地内にあります婚礼会館にて… アタシ・千鶴は、両親に連れられて母親の知人の息子さんの挙式披露宴に出席をしていたのでありました。 館内には、新郎さんの高校時代の友人たちや新婦新郎さんの職場の同僚さんたちと新婦新郎さんの親族のみなさまなどがたくさん集まっていたのでありました。 新婦新郎さんは、勤務をしている東京の総合商社で知り合いまして、恋を実らせて、夕暮れの由比ヶ浜(鎌倉市)で新郎さんが新婦さんにプロポーズをしまして、結婚を決めたのでありました。 ふたりは結婚後は、会社をやめて浜松市内の新郎さんの実家へ帰りまして、地元で再就職をすることになりました。 館内のエントランスホールにありますカフェテリアでは、出席者のみなさまがリラックスをしましてお茶をのみながら楽しくお話しをしていました。 アタシは、両親と一緒にいまして両親と新郎さんのご両親の会話をだまって聞いていました。 ひと間隔を空けまして、新郎さんのお母さまがアタシの結婚はまだなのでしょうかと聞いて来ましたので、アタシは気持ちが戸惑っていたのでありました。 アタシの父親は、新郎さんのご両親にこう言ったのでありました。
/70ページ

最初のコメントを投稿しよう!