第1章

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赤崎千夏と海保拓実はつきあって3ヶ月のできたてほやほやのカップルである その二人が今年の夏にY川にキャンプに行くことにした もともと拓実はインドア派だったが千夏の「私がキャンプに行くったら行くの」という言葉に抵抗できずにしぶしぶキャンプ行きを決めた 8月6日昼二人は重い荷物を背負い電車にのりY川へ向かった途中M駅でバスに乗り換えた 風景は民家も少なくなり深緑につつまれる そして夕方前にY川に到着した、そこは川の上流域で川幅は6~7mくらい流れは穏やかだが増水したときに流れてきたであろう岩がゴロゴロ鎮座していた 「とーちゃく」 千夏は荷物を川原におきながら 「どう、たっくんこの雄大な景色」 「いいんじゃね、たまにはこういうのも」 「そうよ、部屋にこもってゲームばかりしてたら一生味わえないわよ」 拓実も荷物を川原におき川に入ってみた 「冷たいなあここ」 「あたりまえでしょ川なんだから、それよりテントはるわよ」 「へいへい」 「それと川で溺れないでよ」 「こんな水深の浅い川でおぼれるかよ」 「でも変な噂があるから」 と千夏は心配そうに言った
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