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「いくぞ千夏」
拓実はそう言い千夏にボールを投げた
「ちょっとどこ投げてるのよ」
ボールは下流にながされた、それを千夏は取りに行った
ボールに追い付き拓実にボールを返そうとしたとき水温が急に冷たくなった
もともと冷たかったがその比ではない
まるで氷水にはいったようだ
しかも水が足にまとわりついてくるようだ
冷たさで足の感覚がなくなりはじめる
浅いのに溺れそうだ
千夏の意識が遠のいてくる
拓実は千夏の異常に気づき助けに向かう
「大丈夫か千夏」
千夏は意識がなくなり水のなかに沈んだ
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