第1章

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分かっていた。 伝承はただの作り話。 子どもを亡くした親を慰める為の嘘。 亡者が戻ってくるわけがない。 でももう一度会いたいという、一縷の望みを託して何が悪い? 気の毒にという憐みの視線を纏いながら、毎年毎年ここに来て、石を積み上げて。 もしかしたら願いは叶うかもって、信じてもいいじゃない?
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