美春君、風呂へいく

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「中学とかは違うんだけど……セリとはもともと親同士が知り合いだったから、何度か会ったことがあるって感じかな……」 「なるほど」 何かが気になるのか、相川はどこか会話に集中できない様子だった。 俺と目が合うと何故か視線が泳ぐ。 「小野寺は?仲良いの?」 「俺か……。よく風呂のタイミング被るからその時に話すくらいだな」 「……何話すの?」 「別にたいした話はしない。……あいつ基本下の話しかしないだろ」 ああ、と相川が少し笑う。 「お前といるときはどんな感じなんだ?」 「俺といるときもそういう感じだよ」 普段は表情が硬いけど、こうやって笑うと愛嬌があるんだな。 ありがとう、芹沢。 話のネタになってくれて
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