甘い香りに誘われて

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《side 小野寺》 「……あっ……んッ」 相川が俺の下で啼く。 悩ましげな表情で荒く甘い息を吐き、あられもなく乱れながら―― 無意識なのか淫らに腰を揺らす。 白く滑らかな肌には長く深い情事の痕が散りばめられている。 それは俺のものだという印だった。 ――市野ではなく、俺のものだという印だ 動きを速め奥まで貫くと 「ああッ……!」 一際高く啼き、将希、将希……と何度も俺を呼ぶ。 とけそうだ…… 熱く繋がりながら、翻弄し翻弄される。 「――美春ッ」 相川の中に熱を放った――。
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